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ルドン展@三菱一号館美術館 [TV, event, etc.]

先月末、知人とのランチがてら、丸の内の三菱一号館美術館に行ってきました。
開催していたのは「ルドンとその周辺―夢見る世紀末」。

岐阜県美術館のルドン・コレクションに加えて、三菱一号館美術館が所蔵する「グラン・ブーケ」を展示するというもの。
ルドンと同じ19世紀末を生きた象徴主義の画家の作品も見られます。
あ、でも象徴主義ってなあに? なんて質問はしないでねー( ̄∇ ̄;)

展示は第一部「ルドンの黒」、第二部「色彩のルドン」、第三部「ルドンの周辺」という三部構成になっています。
天地2.5mもある「グラン・ブーケ」や、構図が絶妙な「青い花瓶の花々」は、澄んだブルーがとても印象的。
でもやっぱり「黒」の作品群がよかったなあ、不気味でユーモラスで。

老婆のような顔を咲かせた植物や、浮遊する目玉や、ポーズをとる骸骨。
ルドンが愛したというエドガー・アラン・ポーの悪夢の世界に迷い込んだようで、なんだか怖いのに懐かしい。
有名な笑う「蜘蛛」は、うちに持って帰りたいくらい魅力的です。

spider.jpg

もうひとつの見どころは、復元された三菱一号館の建物。
今回初めて中に入ったんですけど、内部は天井が高くて、ギャラリーもカフェも気持ちいいんですよー。
あったかい季節になったら、中庭のベンチでものんびりしてみたいなあ。






唯一の不覚は、1階のCafe 1894で食べた限定ランチの写真を撮り忘れたこと。
と思ったら、スタッフブログに料理写真が載ってました。↓




そんなわけで、ルドン展の公式サイトはこちらでございます。→ http://www.mimt.jp/redon2012/
3月4日まで絶賛開催中~。


ところで、三菱一号館美術館のロゴマーク。コーリン色鉛筆の三角顔マークに見えるのはわたしだけ?


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ワシントン・ナショナル・ギャラリー展@国立新美術館 [TV, event, etc.]

このところ涼しい日が続いて、ちょっとお出かけ意欲が増したので、乃木坂の国立新美術館で開催されている「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」へ行ってきました。
展示されているのは、印象派とポスト印象派の作品83点。
ゆっくり観てまわってもそれほど疲れない、ほどほどの規模です。

印象派がとくに好きというわけではなかったのですが、実物を観て気持ちが変わりました。
この展示、とてもいいです!
たとえば印象派の先駆者、エドゥアール・マネの「オペラ座の仮面舞踏会」。


 (クリックで拡大します。以下同)

黒がとても艶やかで、舞踏会の喧騒の一瞬を切りとったよう。


同じくマネの「鉄道」は、チケットやチラシにも印刷されている今回の目玉のひとつ。



「鉄道」っていっても鉄道はどこにも描かれていないんだけれど、隠れたストーリーを深読みしたくなるような、不思議と惹きつけられる絵です。
マネは「牡蠣」とか「プラム酒」とか、ほかの絵もよかったー。


「印象派」のコーナーでは、カミーユ・ピサロやエドガー・ドガ、ピエール=オーギュスト・ルノワールのほか、巨匠クロード・モネの有名なこの作品も。



「日傘の女性、モネ夫人と息子」です。実物は絵の具の質感や筆遣い、塗り残しまではっきり見えるし、陽射しがほんとうにまぶしい。


女性画家メアリー・カサットは、子どもの絵がすっごくかわいいんですー。
なかでもこの「青いひじ掛け椅子の少女」はピカイチ。



ちょっと不機嫌な女の子の表情、そして椅子カバーの青のなんと美しいこと。
左のワンコとのバランスも絶妙ですよね。
カサットは版画も展示されていて、浮世絵の影響が色濃い「浴女」「入浴」がおもしろいです。


最後のコーナーは「ポスト印象派以降」ということで、ポール・セザンヌ、ポール・ゴーギャン、フィンセント・ファン・ゴッホ、ジョルジュ・スーラなどの作品が10点余り。



点描で有名なスーラの「オンフルールの灯台」。
点描とは、混ぜると色が濁ってしまう絵の具を原色のまま置くことで、鮮やかな発色を残す技法、だそうです。ただ点々で描いてるだけじゃなかったんですねー。(汗)
そういえば、三谷幸喜の「コンフィダント・絆」でスーラを演じたのは中井貴一でした。関係ない話で恐縮ですが。


会場で最後を飾るのはゴッホです。
おなじみの「自画像」も観られますが、展覧会の締めはこの作品。



ぽってり厚塗りの絵の具と大きく波打つような筆遣いで、生命力を誇示するように描かれた「薔薇」。
もともと薔薇の色はピンクだったそうですが、退色した今も充分に美しい。
グッズ売り場のポストカードでは一番人気だそうです。





今回はクリアファイルではなく、チャームを2種類購入。



左がメアリー、右がエドっていいます。
〈この絵〉〈この絵〉の中に、それぞれ描かれているワンコなんです。わかりますか?


◆◆◆


[関連URL]
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展公式HP http://www.ntv.co.jp/washington/
国立新美術館 http://www.nact.jp/
National Gallery of Art http://www.nga.gov/


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さようなら、谷啓さん [TV, event, etc.]

心から敬愛する谷啓さんが、突然逝ってしまった。



体調を崩して休養中ではあったけれど、また元気な姿がきっと見られると信じて、
「したまちコメディ映画祭」クロージングイベントのチケットをとっていました。
谷啓さんはこの映画祭で今年、「コメディ栄誉賞」を受賞することになっていたから。
授賞式の前には、クレージーキャッツに影響を受けたアーティストたちによるリスペクトライブも開催。
もしかして谷啓さんもステージに・・・と淡い期待をひそかに抱いていました。

もうその願いはかなわないけれど。

20日のライブと授賞式、行ってきます。
おめでとうと、ありがとうを言うために。





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なんちゃって美術散歩 [TV, event, etc.]

先週のシルバーウィーク中のことですが、お墓参りのあとに少し足を延ばして、
世田谷の砧公園に行ってきました。
目的は、これ。↓



オルセー美術館展」です。

バスを降りて砧公園に入り、会場の世田谷美術館に向かって歩いていくと、
小道の途中に小さな台が置いてあり、そこになぜかオルセー展割引券の束が。
むむッ、何かの罠?! ・・・なわけはないので、ありがたく頂戴しましたv


オルセー美術館というと、古い鉄道駅を保存・再生したユニークな建物が有名。


フランス・パリのフリー写真素材集」より

この吹き抜けの建物がまるごと巡回してきてくれたら最高なんだけどなー( ̄ー ̄;


美術展のテーマは、「パリのアール・ヌーヴォー~19世紀末の華麗な技と工芸~」。
アール・ヌーヴォーのデザイン自体は、とくに好きというほどではないんですが、
装飾品の繊細な技巧とか、椅子や書き物机の見事に美しいカーブなんかを見ると、
その華麗さ、贅沢さにめまいがしそう。

エミール・ガレ、ルネ・ラリックといった人気作家の作品もいろいろ出てますが、
印象に残ったのは女優サラ・ベルナールにまつわる展示。
背の高いコート掛けには、彼女のイニシャルとモットーが刻まれていました。
Quand Même ― 「それでも、なお」という意味だそうです。
逆境にくじけず、演劇と芸術を愛し、右脚を失ってもなお女優人生を全うした、彼女らしい言葉。


連休中だけあって見学者が多く、あまりゆっくりとは見られませんでしたが、
お土産だけはしっかりと。
毎度おなじみ、クリアファイルですv


2枚買ったんですが、これはA5判のほう。(写真左がおもて、右が裏の一部分)
フェルナン・テスマールの七宝のカップで、花のモチーフがかわいいんですよ~♪


美術館を出たあとは、館内の「ル・ジャルダン」のケーキセットでひと休み。
帰りしなに振り返ると、背景にぽっかり、雲を描いた清掃工場の煙突が浮かんでました。




世田谷美術館




◆◆◆◆


たいへんギャップのある話題で恐縮ですが、いちおう美術(?)つながりで。
Amazonでこんなの買ってしまいました。



見覚えあるでしょうか? あの「まことちゃんハウス」のキーチェーンなんです。



グワシッ!!」って、懐かしー!(笑)
商品名は「楳図ハウス」みたいですね。

人にあげようと思って注文したくせに、こっそり開封。
なんだかあげるの惜しくなっちゃったな~( ̄ー ̄;)ゞウーン



《楳図かずお/UMEZZハウス》キーチェーン☆キャラクターグッズ通販☆

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  • 出版社/メーカー: エス・オー・ビー
  • メディア: おもちゃ&ホビー

蜷川実花写真集『UMEZZ HOUSE』

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  • 作者: 蜷川 実花
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/09/28
  • メディア: 単行本


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ヘルベチカ展@ggg [TV, event, etc.]

先日、たまたま銀座に行く用事があったのを利用して、ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)で開催されていた
「ヘルベチカ展」を見てきました。



ヘルベチカ(Helvetica)というのは世界で最も使われている、ゴシック系の欧文フォント。
洗練されていてオールマイティで、クセはないけどスタイルはしっかりもっている。
DTPの仕事でいちばんお世話になっている欧文書体です。

1957年、スイスのハース鋳造所で、手組み用活字としてデザインされたといわれるヘルベチカですが、
日本では1964年の東京オリンピックで初めて制定書体に。
ということで、亀倉雄策がデザインした東京オリンピックのポスターが展示されていました。
走るアスリートたちの写真に、「TOKYO 1964」の文字だけ。
シンプルで、力強いです。
その横には、田中一光によるハウス食品のポスターや、井上嗣也によるモリサワのポスターなど。
一面のゴミの山に、真っ白なヘルベチカの文字が散乱したモリサワのポスター、かっこよかったなぁ。

ヘルベチカを使った企業のロゴは数知れず、例を挙げればBMW、Lufthansa航空、FENDI、evian、
日本ではPanasonic、無印良品、COMME des GARCONSなどなど。
あと、JR東日本の駅名のローマ字表記もヘルベチカだそうです。
身近なところでたくさん使われているんですよね。

階段を下りて地下1Fの会場へ行くと、↓ この動画に見入っている人たちが。



1年ぐらい前にネットで紹介されていた記憶がありますが、
時刻を表わすヘルベチカの数字が、水中に次々と落下するスクリーンセーバー時計です。
当時ダウンロードしようと思ったけど、有料だったのであきらめたのでした( ̄ー ̄;
デザインは中村勇吾、サイトはこちら。→ http://scr.sc/products/dropclock/

地下1Fで目を引いたのは、写植機用の書体の原画。すべて鉛筆で書かれています。
出来上がりは無機質なイメージだけど、こうして人の手で修正を重ねながら、
美しい形が生み出されたんですよね。
たとえば、アルファベットの小文字「a」は、下の丸い空洞の右上に鋭い「切り込み」が入っています。
写植機というのは文字盤に光を当てて印画紙に印字するわけですが、
a」そのままの形で文字盤をつくると、どうしても角が甘くなってしまう。
空洞の尖った部分に切り込みを入れることで、印字された文字は初めて人の目にシャープに見えるんだそうです。
曲線のなめらかさを見ても、その見事な職人芸にはただただ感動するばかりでした。

WindowsではおなじみのArialとの比較もおもしろかったです。
人気の高いヘルベチカと、それに似せてつくられた代用フォントともいわれるArial。
違いが目立つ文字を下に貼ってみました。


上がHelvetica、下がArial。
どうでしょう? わたしは断然、ヘルベチカ派です。


今度はボールドでくらべてみました。
tとかcとかrとか、ヘルベチカは切り口がかならず水平か垂直になっているのが特徴。
やっぱりヘルベチカがいいなぁ~(しつこいっ)

ヘルベチカの歴史や魅力を紹介した本やビデオもありました。
でもちょっと高いんですよね~( ̄ー ̄;


Helvetica forever ヘルベチカ・フォーエバー -タイプフェイスをこえて-

Helvetica forever ヘルベチカ・フォーエバー -タイプフェイスをこえて-

  • 作者: ヴィクトール・マルシー
  • 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
  • 発売日: 2009/02/08
  • メディア: ハードカバー

ヘルベチカ ~世界を魅了する書 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD



ggg ギンザ・グラフィック・ギャラリー




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新国立かと思ったら国立新だった [TV, event, etc.]



招待券をもらったので、「加山又造展」に行ってきました。



外からはさんざん眺めていたけれど、中に入るのは初めてです。
国立新美術館」。
ついさっきまで、「新国立美術館」だと思い込んでました。
だって、劇場は「新国立劇場」だし。紛らわしいなあ、もう(+_+)


黒川紀章の建築はあまり好みではないのですが、ここはうねるような曲線がすごく美しいですね。


夜の外観も魅力的。(ちょっと古い写真です)


三角錐のところが入口で、


内側はこんな感じ。


この写真は、3Fのポール・ボキューズに行ってはみたものの大行列に跳ね返され、
しょぼーんとエスカレーターを降りてくる途中で撮ったものです(T_T)


さて、加山又造展ですが、平日だというのにかなりの混みようでした。
聞くところによると、日本画では東山魁夷に次ぐ動員力をもっているんだとか。
(といっても、東山魁夷はダントツだそうですが)
加山又造の作品をまとめて見たのは初めてで、華麗な色遣いよりむしろ“黒”の存在感に圧倒されました。
初期に描かれた動物画の、うなだれたキリンの構図も印象的。
象に駱駝にカラスに・・・どの動物も悲しそうだったなあ。
仕事を抜け出してきたので、音声ガイドも借りず駆け足で見たけれど、おもしろかったです。

加山又造展の会場は年齢層高めだったのに対し、若い人が目立ったのは「文化庁メディア芸術祭」。
入場無料なのに、時間がなくて見られなかったのが心残りです(>_<)
ここで審査委員会推薦作品に選ばれている自主制作作品がひとつ、
たけくまメモ」で紹介されていました。
Webマンガならではの斬新なコマ運びに、つい最後まで見入ってしまう作品です。
ご興味のある方は、こちらを。→ 「HACK TO THE BRAIN」 http://hacktothebrain.jp/
※音声が出ますので、ボリュームにご注意ください。



会場を出たら、真っ青な空に飛行機雲が。

●加山又造展 http://www.kayamaten.jp/
●文化庁メディア芸術祭 http://plaza.bunka.go.jp/ (会期は終了しました)


国立新美術館




◆◆◆◆


国立新美術館は地下鉄乃木坂駅と直結していますが、
乃木坂駅の近くにはお気に入りの喫茶店、「ウエスト青山ガーデン」があります。




昨年秋に新装オープンして、「青山店」が「青山ガーデン」に。
写真はスモークサーモンサンドとサラダ、チョコレートパイとコーヒーのセットです。
コーヒー・紅茶だけでなく、飲み物はほとんどが何杯でもおかわり自由。
淹れ方に希望があれば、そのとおりに調整してくれるそうです。頼んだことはありませんが。
お土産用のドライケーキ(パイとクッキー)もおいしいですよ~♪


洋菓子舗ウエスト 青山ガーデン



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認知療法の携帯サイト [TV, event, etc.]

先週、たまたま見たニュース番組でこんな携帯サイトが紹介されていました。

うつ病などの治療に効果があるとされる「認知療法」という治療方法について、携帯電話で体験できる新しいサイトが完成し、19日から配信が始まることになりました。携帯サイトのアドレスは、「http://cbtjp.com」で、19日正午から無料で配信されます。
※リンク元の記事が削除されてしまったので、以下に続きを引用します。(11/23夜、追記)
この携帯サイトは、うつ病の治療に取り組んでいる慶応大学の大野裕教授の監修で完成しました。「認知療法」は、うつ病などの治療に効果があるとされる精神療法のひとつで、うつ病の人が陥りがちな否定的なものの考え方や受けとめ方を見直す訓練を積み、気持ちをコントロールしていきます。携帯サイトは、簡単な質問に答えることでうつの度合いをチェックできるほか、7種類の認知療法を体験できるようになっています。中には、落ち込んだり不安になったりした出来事について、その時の気持ちや考えなどを順に書きこんでいくことで、自分を否定するような考え方を見直すきっかけをつかもうというものもあります。うつ病などで治療を受ける患者はおよそ90万人とこの10年間で2倍に増え、治療に時間のかかる認知療法を行う医師や医療機関は少ないのが現状です。大野教授は「携帯電話なら通勤や通学の途中にも簡単に認知療法を受けてもらうことができる。しかし、このサイトだけで病気が治るわけではなく、うつの症状がある人は必ず医療機関を受診したうえで医師の指導の下に使って欲しい」と話しています。(2008年11月19日、NHKニュースより)

ニュースによると「認知療法」というのは、
「否定的なものの考え方や受けとめ方を見直す訓練を積み、気持ちをコントロール」
していく精神療法。
たとえば、落ち込んだ出来事があったら、そのときの心の動きをシートに書き込み、
今度はそれに対する「反証」、つまり反対の見方を書く。
こうして出来事を客観的に見なおし、否定的な気分を脱するきっかけをつかむのだそうです。
NHKのインタビューに答えていた治療中の男性は、
この方法を繰り返すことで、落ち込んだときも反証をする習慣がついてきて、
とても気持ちが楽になったと話していました。

◆◆

数年前のことですが、身近な人が何人か立てつづけに「うつ病」と診断されました。
そのうちのひとり、Sさん(♂)はもともと冗談好きな明るい人。
でも、ある時期から言動がとげとげしくなり、ものごとを何でもネガティブに捉えるように。
たまたま近所の人と体調不良の話をしていたら、心療内科を勧められたそうで、
おかげでうつ病の治療をスタートすることができました。

当時、わたしは全然うつ病の知識がなく、Sさんのネガティブな言動に驚き戸惑うばかり。
必要なこと以外、まったく口をきかない、なんて時期もありました。
うつ病と診断されたと聞いて、あわててネットで検索したり、本を借りてきて読んだり。
そうして自分の無知と無理解を、激しく反省したのでした。

数か月間の薬物治療で、Sさんの症状はほぼ安定しました。
ただ、季節の変わり目とか、疲れがたまったときとかに、
睡眠障害やネガティブな言動などの症状がときどき現れることがあるんです。
で、この「認知療法」のことを話してみたところ、興味津々。
ぜひ試してみたいと言っていました(^.^)

◆◆

せっかくなので、わたしも携帯サイトで「うつ度チェック」してみました。
眠りや食欲、体重の増減 ( ̄ェ ̄;) エッ?、集中力・決断力などについての設問が16問。

keitai.jpg


さて診断結果は。

「あなたのうつ病重症度は27点満点中3点で、正常です」

まぁ予想どおりではありましたが、ほっとしました・・・。(´ー`)



「うつ・不安に効く.com」 http://cbtjp.com ※アクセスは携帯から
PCサイトは、こちら。→ http://cbtjp.net/

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ジョン・エヴァレット・ミレイ展@Bunkamura ザ・ミュージアム [TV, event, etc.]

告知を見てからずっと行きたいと思っていたジョン・エヴァレット・ミレイ展
ひと足先に見てきた姉から「夕方が狙い目」との情報を得て、
急にぽかっと時間が空いた平日の夕方、ゆっくり楽しんでまいりました~♪


Bunkamura 1F、下りエスカレーター前にて

[data]
会期:2008年8月30日(土)-10月26日(日)
開館時間:10:00-19:00、毎週金・土曜日21:00まで
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(http://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html



まずは前日、PCからBunkamuraのメールマガジン読者専用のホームページ、
Bunkamura PLAZA」にアクセス。
ここで、携帯待ち受け画像にもなる割引クーポンというのをダウンロードしました。
窓口で見せれば、入館料が100円割引になります。
携帯が苦手な人は、クーポン券をプリンターで印刷してもOK。



会場に入ったところで、いつものごとく音声ガイドをレンタルします。
今回は24点の作品解説と、番外編としてシェイクスピアの『ハムレット』第四幕、
オフィーリアの死を王妃ガートルードが伝えるシーンの朗読が入っていました。

展覧会ポスターにもなっている人気作品「オフィーリア」は、
「I. ラファエル前派」の一画にありました。
川辺で木の枝に花環をかけようとして誤って川に転落し、
花環もろとも流されていく狂気のオフィーリア。
ドレスが水を含んで、次第に沈んでいくこの瞬間にも、
夢見るような表情で祈りの歌を口ずさんでいます。
戯曲『ハムレット』では溺死の様子をガートルードが語るのみで、
舞台上で川のシーンが描かれることはありません。
それをここまで美しく緻密に、リアルに描いたミレイの想像力。
やっぱりすごい絵です。

オフィーリアの儚さや虚ろな眼に吸い寄せられる一方で、
水に浮かぶ花環、水辺に生い茂る植物の、細かい描写にも目を奪われます。
解説によれば、ミレイは背景を当時のイギリスの田園に想定して、
実際に川辺に行き、そこでこの絵を制作したのだとか。
一本一本の草花が、まるで植物図鑑みたいに正確に描かれているんです。
さすがガーデニングの国、イギリスだなぁと感心しきり。

モデルの女性はバスタブでこのポーズをとっていたのですが、
湯を沸かすランプの火が途中で消えたせいで風邪を引いてしまい、
ミレイは女性の父親から慰謝料を請求されたそうです。
ゲイジュツって、描くほうも描かれるほうもたいへんなんですね( ̄ー ̄;



物語や歴史をモチーフにした絵でも、特定の人物の肖像画でも、
強く印象づけられたのは、描かれた女性たちの表情。
もちろん男性の優れた絵も数多く残しているんですが。
女きょうだいの多い家庭環境に育ったミレイだけに、
女性の揺れ動く感情や秘めた欲望に敏感だったのかも。

実業家の三人の娘を描いた「ハートは切り札」で、
こっちを見ている右端の女性のいかにも意志の強そうな眼とか、
「ああ、かようにも甘く、長く楽しい夢は、無惨に破られるべきもの」
(長いタイトルだ~)の女性の、はっとするほど生々しい表情とか。
ファンシー・ピクチャー(空想的な絵)のセクションにある子どもの絵にしても、
子どもなりの感情や意志が、しっかり伝わってきます。

そして最後のセクションは、がらりと趣の異なる「VII. スコットランド風景」。
「孤独な森の静寂」や、「露にぬれたハリエニシダ」など、
ミレイの愛したスコットランド風景がみずみずしい筆致で描かれ、
見ていると森の空気に触れたように、清々しい気分に。
人物画の印象が強かったのですが、風景画もすごくいいんですよねー。
全体の構成もよく作品の充実した、すばらしい展覧会でした。



[お持ち帰り]

手元に絵を置いておきたくて、図録を購入しました。



それから毎度おなじみ(?)、クリアファイルも。



これでもかというくらい、「オフィーリア」のオンパレードですね(笑)
右のミニクリアファイルは、ミレイの娘をモデルにしたファンシー・ピクチャー「初めての説教」。
両方ひっくり返すと・・・。



「オフィーリア」の裏には、彼女の死が伝えられる『ハムレット』第4幕第7場が
原文で書かれています。
そして「初めての説教」の裏は、続編ともいえる「二度目の説教」。
長い説教に飽きて、ついウトウトしている少女がかわいいのなんのって。
眺めるたびに、にんまりしておりますw


※UK-Japan 2008 WEBサイトに記事 掲載

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アッコちゃんの納豆売り [TV, event, etc.]

漫画家・赤塚不二夫さんの訃報。
夜11時ごろ帰宅して、ついさっきネットのニュースで知りました。
アルコール依存症、食道がん、脳内出血。次々と重い病にかかり、
2004年には意識不明に。そのまま最期まで意識がもどることはなかったようです。
どうぞ安らかに。



赤塚不二夫の代表作といえば、まずはこれ。

おそ松くん オリジナル版 DVDコレクション

おそ松くん オリジナル版 DVDコレクション

  • 出版社/メーカー: スバック
  • メディア: DVD


このジャケットもそうですけど、主人公おそ松くんよりも、なんたって「シェー」のイヤミですよねw
リアルタイムではなく再放送でアニメを見た世代ですが、遠足とかでスナップ写真を撮ると、
かならず一人はいましたよ、「シェー」のポーズしてる子が。


天才バカボン DVD-BOX

天才バカボン DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: デジタルサイト
  • メディア: DVD


実写版「天才バカボン」では、ぜひバカボンのパパを奥田民生に!
・・・と抜群の企画を新聞コラムに書いていた五月女ケイ子さん(記事はこちら)、
いまではSo-net「みんなのテレビ」の水曜レギュラーです。


もーれつア太郎 DVD-BOX Vol.1【完全生産限定盤】

もーれつア太郎 DVD-BOX Vol.1【完全生産限定盤】

  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • メディア: DVD


ニャロメ、ケムンパス、ベシ、ココロのボス。
脇を固めるキャラクターがインパクトありすぎて、ア太郎の印象が・・・。
ノートの落書き登場率が最も高かったのは、ケムンパス。いや、ベシだったかな。


ひみつのアッコちゃん 第一期(1969)コンパクトBOX1

ひみつのアッコちゃん 第一期(1969)コンパクトBOX1

  • 出版社/メーカー: レントラックジャパン
  • メディア: DVD


「ひみつのアッコちゃん」でいちばん好きだったのは、エンディングテーマ!
舌っ足らずなようでいて歯切れのいい水森亜土が歌う「すきすきソング」は、
井上ひさしのむちゃくちゃな歌詞と、小林亜星の弾けた曲が最高でしたv

  アッコちゃん来るかと団地のはずれまで出てみたが
  アッコちゃん来もせず 用もないのに納豆売りが
  ハーハー ナットオー!
 (「すきすきソング」より。歌詞全文は、こちら

世の中に「納豆売り」という商売があることを、この歌で知りました( ̄ー ̄;

YouTubeで見つけましたので、よろしかったらどうぞ♪






[プチお知らせ]

サイドバーに、「先月のアクセス数トップ10」を設置しました。
びっけさんの真似をして、track wordの解析データ1か月分を集計。
キーワード検索による訪問者が多かった記事、上位10本へのリンクを貼っています。
本人的には、シンプルで軽いところがお気に入り。
びっけさん、ありがとうございました(^.^)


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そんな日もある [TV, event, etc.]

夏バテお見舞い申し上げます~[晴れ]

昨日は帰りの電車で気分が悪くなり、めずらしく食欲不振に。
おかげで夕食は納豆ご飯と温泉卵と、もずく酢ともろきゅうしか食べられませんでした。
・・・うちは居酒屋か?!( ̄ー ̄;



月曜の朝、時計代わりにつけていたテレビで、日本人の記念日好きをとりあげていました。
番組は、鴻上尚史とリサ・ステッグマイヤーが司会の「COOL JAPAN」(NHK BS)再放送。
いつも偶然5分か10分見る程度なんですけど、日本在住の外国人が8人ぐらい出てきて、
みんなで現代ニッポンのクールな(?)文化を探ろうという番組みたいです(曖昧)。

知らなかったんですが、「日本記念日協会」っていう団体があるんですねー。
ここに「○月×日を△△記念日にしたい」と申請すると、審査を経て記念日が認定されるらしい。
ホームページによると、記念日登録料は52,500円(税込み)。
この番組も申請をして、「7月31日はクールジャパンの日」なんて登録証をもらっていたけど、
改編で番組が消えちゃったらどうするんだろう・・・(-_-;)

この日の出演者の国籍は、ニュージーランド、シンガポール、イギリス、ドイツ、スペイン、
アメリカ、韓国など。
それぞれが紹介した各国の記念日のなかで、興味をひいた記念日のひとつは、
韓国のブラックデー。
2月14日のバレンタインデーにも、3月14日のホワイトデーにも無縁だった人たちが、
黒い洋服を着て集まり、チャジャン麺(黒い味噌ダレをかけた韓国の麺料理)を食べたり、
ブラックコーヒーを飲んだりして慰めあう・・・それが4月14日のブラックデーのならわし。
つまり、はぐれ者同士が合コンをする日ってことか?
そのあとも5月14日のイエローデーやら6月14日のキスデーやら8月14日のグリーンデーやら、
カップル関係の記念日が続々とつづきます。
韓国の方々も、けっこう記念日好きなんですねw

もうひとつは、シンガポールのRacial Harmony Day(民族調和の日)。
シンガポールは中国系を中心に、マレー、インド、ヨーロッパ系など、
さまざまな文化と宗教が混在する多民族国家であり、
1964年7月21日に起きた人種暴動では多数の死傷者が出ています。
この悲劇を忘れないために、7月21日をRacial Harmony Dayと定め、
それぞれの民族が固有の民族衣装を着て、ともに平和と調和を願うのだそうです。
こういう記念日が世界中にあればいいのになぁ。



さて、日付変わって7月30日。
今日がなんの記念日か調べてみると。



梅干の日でした~[ひらめき]


タグ:記念日
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