「みんな、それなりに、ありがとー!」(by近藤勇) [新選組つながり]
ついに『新選組!』第弐集DVD-BOXが届き、うれしくもあり、寂しくもあり。
これでメディアへの「組!」関連の露出は急速に減っていくことだろう。
とはいえ、個人的には相変わらず余韻に浸る日々である。観るべきDVDも
たまっていることだし。フフフ。
隊士たちと別れるのが名残惜しい気がして、最近遅ればせながら2冊ほど
関連本を読んでみた。『新選組副長助勤 斎藤一』(赤間 倭子著)と、
『いつの日か還る―新選組伍長島田魁伝』(中村 彰彦著)である。
斎藤一伝のほうは、史実と創造の部分がうまく溶け合っていないというか、
小説的に少しこなれていない感じがした。ただ、新選組なき後、
旧会津藩士として生きる後半生はむしろ興味深い。
これを読んでいて思い出したのが、『ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書』である。
会津出身の陸軍大将・柴五郎の幼少期の回顧録で、
会津落城の時はまだ10歳にすぎなかった彼の、母や姉の自刃、
父や兄とともに送られた津軽での苛酷な日々などがつづられている。
ずっと前に読んだ時は、無駄をそぎ落とした日本語の美しさ、
流れるような文章に感嘆したものだが、この誇り高き会津人が生きた明治は、
斎藤一伝を介して新選組の幕末とつながっているのだ。
島田魁伝は面白かった。朴訥で不器用な彼の人柄がとてもリアリティをもって
描かれている。親友・永倉新八も、強くて生きがよくてかっこいい。
「書物を読むのが苦手」と言っていた山口智充さんも、この永倉を読んでいたら
かなり違う人物像ができあがっていたかも。ちょっと見てみたい気がする。
関連本はまだまだ尽きないが、王道たる浅田次郎・司馬遼太郎モノは
後まわしにして、裏道・横道からこの時代をもう少し読んでみようと思う。
へそ曲がりだからね。
興味深い記事ありがとうございました。
関連本というのも、それぞれ趣があって面白いですね。
僕も「組!」の余韻にいつまでも浸っていたいと思います。
(TBしました。)
by ゆーじあむ (2005-04-25 00:20)
Yuseumさん、コメント・トラバ・nice!ありがとうございます。
昨年来、何を観ても読んでも「組!」につなげて考えてしまうクセがついてしまいました。ちょっと中毒でしょうか。
by チヨロギ (2005-04-25 23:44)