バンクーバーの、クマ。 [そぞろ歩き]
7月の初め、事務所のボスが仕事&観光でカナダのバンクーバーに行って、
写真をたくさん撮ってきました。
で、会社のPCにデジカメ画像を転送しながら見ていたら、何やら不思議な物体が写っている。
拡大してみると、街のあちこちにクマが立っているのです。
やあ、こんちは。
調子どう?
そしてきわめつけが、これ。
彼の名は「ダース・ベア」。ご覧のとおり、『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーがモデルです。
CDショップ「HMV」の前で、観光客の人気を集めている様子。
アートというよりは、クマのコスプレに近いような気も・・・(笑)
***
それにしても、どうしてクマなんでしょう。
ネットで調べてみると、その名を「スピリット・ベア」というらしい。
スピリット・ベアは、ブリティッシュ・コロンビア州の北の森にしか生息していないという
白い毛のクマ。
神話によれば、世界がまだ雪と氷河に覆われて清らかだったころを忘れないようにと、
創造主がクマの毛を白くしたのだそうです。
そんなスピリット・ベアをモデルに、アーティストたちが色とりどりのペイントを施して
街中に展示するイベントが、《Spirit Bears in the City》。
↑このクマをキャンバス代わりにして、アーティストはオリジナルのデザインを描き、
選考委員会がそのデザインに合うスポンサーを組み合わせるようです。
イベントの開催期間は2006年5月~10月の半年間。
10月11日にスピリット・ベアはインターネット・オークションにかけられ、
その売り上げは、障害をもつ子どもたちのための基金に寄付されます。
慈善活動がこのイベントの大きな目的のひとつではあるのですが、
芸術の活性化、観光客の誘致、市民の誇りと地域文化の醸成などなど、
ユーモラスなスピリット・ベアが果たす役割はとても大きい。
うまいこと考えたなー、と思ったら、シカゴやトロントなんかでもすでに
牛やヘラジカをテーマにした同様のイベントが成功を収めているんだそうです。
日本の観光地でも、うまく真似したらおもしろいと思うんですけどね。
***
Spirit Bears in the Cityのウェブサイトは、こちら。
http://www.spiritbearsinthecity.com/index.html
エリア別のページに入り、サイドバーの「Bear Gallery」をクリックすると、
さまざまなスピリット・ベア作品の詳細が見られます。
たとえば《これ》には笑っちゃいますが、《これ》はちょっとコワイです。ホラー好きにおすすめ。
みなさんもおひとつ、いかがです?
いまやっと、定款のたたき台が完成しました。小説で言うと第一稿ってやつです。定款はいわば法人の憲法。こいつがしっかりできていないと、ダメですからね。いや、それにしても法律用語の曖昧なこと。右にも左にも取れる言葉というのは、確かにそれだけ守備範囲が広くなる、と解っていても、断言できる言葉と内容を心がけている物書きには、結構イラつく作業でした。さて、これから少し寝て、残りの書類作成に取り掛からなくちゃ。
そうそう、こまじょが(ちょうど7月に退職したので)、劇団昴に入る決心をしたみたいです。もちろん入れるかどうか解りませんが(笑)。本人は結構本気で、たとえ半年しか居られなくても、切符切りでも、幕引き係りでも、掃除係でも、無給でもいいから、入りたいと言ってます。どなたか口を利いてくださるお知り合いはいらっしゃいませんでしょうか。
劇団員の募集は来年の三月だし、私としても、内側にひとり、ドン・キ・ホーテを支えてくれる人がいてくれたら心強いなぁ、と儚い望みを抱いてます。
さて、少し寝ます。スピリット・ベアの「スピリット」に支えられて(笑)。
by mama-witch (2006-07-17 06:20)
とても面白いイベントですね! 紹介ありがとうございます☆
「ダース・ベア」はすぐに分かりました! でも、かわいいけど。(^_-)
次は、是非「キャプテン、ジャック・スパロウ」をお願いしたいです♪♪
きっと優勝も間違いなし! だと思いますよ! スパイダーマンを抜いて、観客動員も新記録のようです。愛すべきキャラクターですね♪
先日チヨロギさんが言われていた「ノラや」を文庫本で買い、読んでいます。実は、私も内田百閒が好きなもので。やっぱり最高です! それにしても、チヨロギさんとはあれこれ趣味が合うみたいで嬉しいです☆
by (2006-07-17 15:21)
◇mama-witchさん◇
着々と準備が進んでいるようですね、お疲れさまです。日常のお仕事とは種類の異なる言語を操っての作業、ストレスも大きいのでは?
こまじょさんも新展開ですね。思いもかけないアプローチにまたまた驚いています。残念ながら、昴との唯一のつながりである母の友人は現在病気療養中のため、連絡をとることも困難な状況です。お役に立てず、申し訳ありません。
長丁場ですから、どうか睡眠と食事だけは充分におとりになってくださいね。
by チヨロギ (2006-07-17 17:33)
◇saraさん◇
クマさんのジャック・スパロウもぜひ見てみたいですね~。ワイルドな感じが意外と似合ってしまったりして(^^♪
新記録とはすごいですね! ジャック・ベア(?)がもし映画館の入り口に立っていたら、記念写真の行列ができそうです。
ところで、saraさんも内田百閒がお好きだったのですね。『ノラや』をさっそく購入されたなんて、とてもうれしいです(^.^)
大の大人が猫一匹に・・・と思いながら、ついつい引き込まれてしまいます。名作ですよね。
by チヨロギ (2006-07-17 17:35)
「ノラや」は私の愛と涙と爆笑の愛読書です。黒澤明監督が内田百閒とその弟子達の心温まる交流を描いた映画、「まあだだよ」も好き。所ジョージがいい味出してましたよね。でも私がイチバン好きな内田百閒は、やはり「冥途」です。内田百閒の、あの、ぞくぞくするシュールさが、私にはたまりません。
また彼の「続百鬼園随筆」の中の、竹馬の友との交流を描いた「青春」(確か・・・このタイトルだったと思います。)もまた、心打つ作品です。
あ、井戸端会議してしまった!帰りますっ。つい内田百閒に引っかかってしまった!(笑)。
by mama-witch (2006-07-17 19:04)
街中のいたるところにクマ!可愛い~~♪
しかも、結構大きい!!
ホラー版を見に行きましたよ。あれは何か喰った後ですね・・・
by たかち (2006-07-17 21:28)
以前このようなクマを見たような。。と思ったら、六本木ヒルズでした。
そのことを記事にしていますので、TBさせてください。
ところで、内田百閒で盛り上がっていますね。
私は名前しか知らず、それもその昔は、「うちだ ひゃくぶん」と読んだ、大ばか者です。
皆さんのご意見によれば、どれもこれも心を打つ作品のようです。ここはやっぱり読むしかありません。(笑)ずいぶんと出遅れております。
by 柴犬陸 (2006-07-17 21:52)
このクマさん達すごくおもしろいですぅぅ~!!
ダーク・ベアには(>з<)=з
ホラー版には\(〇_o)/
確かに、何か食べたけど足りなくてキレてますね・・・くわばらくわばらでございます(笑)
by shikayu (2006-07-18 00:40)
◇mama-witchさん◇
ふたたびいらっしゃいませ(笑)
残念ながら『まあだだよ』は未見ですが、映画としては鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』の印象が強いです。ただ、ずいぶん昔なので細部の記憶は定かではないのですが・・・。
内田百閒の随筆が好きです。偏屈でいてユーモアと温かみがあって。
小説のほうはほとんど未開拓なので、今度読んでみますね。ご推薦ありがとうございます。
by チヨロギ (2006-07-18 01:53)
◇たかちさん◇
みんな顔が違ってて、かわいいでしょ?
大きさはクマの等身大で7フィート、つまり2メートル以上もあるんです。ちょうど抱きつきたくなる大きさだと思いませんか?(笑)
ホラー版、その喰われた者の怨念が体表に浮かび上がっているのでしょうか・・・。
by チヨロギ (2006-07-18 01:54)
◇柴犬陸さん◇
六本木ヒルズのクマの記事、TBありがとうございます。そちらもずいぶんユーモラスですね。まるで人間が中に入っているみたい。
内田百閒は、私もかつて「ひゃくもん」と読んでいました! その類いの勘違いは数知れず、ばかがいくつあっても足りません。
著作もまだたくさんは読んでいないので、これからゆっくり読んでいきたいと思っています。かなり鈍足です(笑)
by チヨロギ (2006-07-18 01:56)
◇shikayuさん◇
クマさんを気に入っていただけたようで、大変うれしゅうございます~(^.^)
ホラー版はじっくりご覧になりました? きっと夢に出ますよ~。
なんたって名前が「悪夢のクマ」ですから。フフフ。
by チヨロギ (2006-07-18 01:57)
私も、街角のクマの記事、柴犬陸さんのところで見た記憶あるなぁ、って
思ってましたの。あちらは、ドイツのクマさんでしたね。
なんと、半年も前の記事だったとは、ビックリ!
内田百閒は映画「まあだだよ」(でしたっけ?)で名前を知りましたけど、
何をする人なのか…存じませんでした。百間だと思い込んでおりましたし(笑)
「ひゃっけん」と入力して「百閒」が出てくるのだから、著名人なんですよね。
by 柴壱 (2006-07-19 00:46)
◇柴壱さん◇
柴犬陸さんの記事のクマさんも、表情とかポーズとかに愛嬌がありますよね。なぜにバンザイポーズなのか?(笑)
内田百閒、私もパソコンで変換できるのには驚きました。地名の百閒川から取ったペンネームらしいですが、やはり地名よりは人の知名度でしょうね。
柴犬のお好きな柴壱さんにも、百閒の随筆『ノラや』はおすすめです。猫と犬の違いはあっても、きっと気に入っていただけると思います(^.^)
by チヨロギ (2006-07-19 07:55)
ひと休みしに来ました。というか、百閒キャッチボールが気になって・・・(笑)。
私に百閒を教えてくれた人、それは鈴木清順監督その人です。
私はその頃、「ルパン3世」のアニメ・シナリオを書いていた駆け出しライターで。ルパンの監修をしていたのが清順監督。監督は、日活からレッド・パージを受け、映画界から長い間追放されていたのですが、ついに再びメガホンを取る、ということで、ライター仲間は胸躍らせていました。そして撮りあげたのが、内田百閒の小説「サラサーテの盤」を原作・・・というよりヒントにした、清順監督オリジナル作品と言ってもいい不条理劇、『ツィゴィネルワイゼン』。
監督の作品は、いつも不条理でナンセンス。観客はいつも不可解の霧の中に包み込まれてしまうようですね。この後続く『陽炎座』も、『夢二』も、正に清順ワールドの不条理世界。そもそも監督が日活から追放を受けたのも「清順の撮る映画はチンプンカンプン。客も入らん。あいつにはもうあの妙な映画を撮らすな」と云うものだったのです。
監督は長い長い不遇の時代、奥様が新宿ゴールデン街で経営する小さなバーのアガリで暮らされていました。でも日活時代から監督を敬愛していたファンの若者達が成長し、映画界やTV界に入り、やがて監督をルパンの監修者として映像の世界に呼び戻し、ついに再び映画を・・・と云うのが、大雑把な経緯なのです。ルパン時代私はまだ30代の半ばでしたが、監督の代表作『肉体の門』の大ファンだったので、ルパンでの思いがけない出会いは、本当に夢のようでした。
私自身、当時一緒に暮らしていたあるシナリオライターと一緒に、「耽美舎」という劇団を立ち上げ、一時期、劇団を主宰していたのです。劇団の旗揚げ公演のとき、パンフレットに祝辞を書いてくださったのも清順監督。その監督に導かれて百閒の不条理世界に足を踏み入れてしまった、ともいえます。
またコメントが長くなってしまいました。でも、こうしてする、こんな話が、私の今のバカな行動の原点、モチベーションのひとつだということをわかってくださると、嬉しいのですが。許してくださいね。ではまた、ドンキホーテの世界に戻ります。もうすぐブログに、戦闘日記を立ち上げる予定です。では。
by mama-witch (2006-07-21 10:12)
あはは いいですね
確かに観光地にはいいですよね^^
うちはバスくらいなんですよね
「あたごーる」っていうバスがあります(^-^
by kakora (2006-07-21 14:29)
◇mama-witchさん◇
「ルパン三世」、大好きでした! 第1シリーズはサントラ盤LPも買うほどに惚れこんでいましたし、第2シリーズまではほとんど欠かさず見ていたと思います。
いま調べてみたら、清順監督は第2シリーズを監修なさっているんですね。そのシナリオをお書きになっていたなんて!! 何と申しますか、あのころは大変お世話になりました~(笑)
監督との出会いや演劇との深い関わりなど、本当にいろいろな要素が渾然一体となって今のmama-witchさんを突き動かしているのですね。情熱は必ず誰かに伝わり、何かを残すものだということを、ますます強く感じます。
戦闘日記、楽しみにしていますね。
by チヨロギ (2006-07-21 23:19)
◇鳥谷さん、nice!ありがとうございます♪
by チヨロギ (2006-07-21 23:22)
◇kakoraさん◇
楽しくていいでしょ?(^.^)
「あたごーる」って、もしかして、ますむらひろしさんのアタゴオルですか?
うわー、いいなあ。私、ヒデヨシが大好きなんです。特にあの糸みたいな目!(笑)
そのバス、ぜひ乗ってみたいです~。
by チヨロギ (2006-07-21 23:24)
えーーーーご存知なんですね^^
そうそうミクシーには記事にしていたんですが、今度載せますね^^
ますむらひろしさんは 米沢出身なのです^^
「あたごおる」ですね(^-^;
しかも私もコナツネコ同様 ヒデヨシ大好きです~
by kakora (2006-07-22 09:47)
◇kakoraさん◇
ますむらさんが米沢出身とは知りませんでした。
アタゴオルものは昔よく兄に借りて読んでいましたし、
宮沢賢治の原作を漫画にした作品も、
幻想的な絵がとてもよく合っていて好きです。
記事のup、楽しみにしていますね(^・^)
by チヨロギ (2006-07-23 00:54)
あらら ごめんなさい^^;
コタツネコがコナツネコになっていました あー^^;
by kakora (2006-07-23 04:26)
戦闘日記、改め、挑戦日記、立ち上げました。よろしければご覧になってください。
http://blog.so-net.ne.jp/witch-vill/2006-07-21「挑戦日記」1『この夢をあきらめない!』
http://blog.so-net.ne.jp/witch-vill/2006-07-21-1挑戦日記2『NPO法人を作る』
by mama-witch (2006-07-23 14:27)
早速のご訪問と、ご指摘ありがとう。「挑戦日記1」、即刻書き直しました。ご確認を。そしてこれからも、的確なチェックをお願いします。少々疲れ気味で、かなり注意していますが、ミスが出そうなので。よろしく。
by mama-witch (2006-07-23 15:20)
◇kakoraさん◇
かなりお疲れのご様子ですね?(笑)
コタツネコ、ネットで見ました。これ、すっごく好きだわ~♪
by チヨロギ (2006-07-24 00:42)
◇mama-witchさん◇
さっそくのお知らせ、ありがとうございます。いよいよですね。
のちほどゆっくり読ませていただき、コメントはそちらにいたしますね。
by チヨロギ (2006-07-24 00:44)
◇Kimballさん、こちらの記事にもnice!をありがとうございます♪
by チヨロギ (2006-07-24 00:52)
見つけました? 一応真ん中がそうなのですが。。。
へんな頁もいっぱいありましたね びっくりで(^^;
うるせいやつらのこたつねこです(^^
http://www.furuta.com/game/funarts/f_three.html
by kakora (2006-07-24 11:42)
◇kakoraさん◇
あっ、そちらですか! 勘違いでした。
「コタツネコ」は青木純さんという美大生のアニメーションなのですが、けっこう笑えます。
ネットで公開されていますので、よかったらご覧になってみてください(^-^)
by チヨロギ (2006-07-25 19:21)
見てきました(^-^)
うんうん おもしろいですね 元は同じかもと思っていまっすが
こたつねこと検索したら もう変なのばっかりでてきて びっくりしてしまいました
うるせいやつらのこたつねこは キャラもすきなのです(^-^
by kakora (2006-07-27 01:48)
◇kakoraさん◇
キ~~~ッ! という猫の鳴き声とハードロックの組み合わせが結構好きなんです~(^.^)
変なのが出てきましたか? Googleではわからなかったけど、何だろう??
本家こたつねこは、キャラはよく覚えていないのですが、造形的にはお腹のぽってり感が好みです♪
by チヨロギ (2006-07-28 01:36)
はじめまして。
先月末にバンクーバーに行く機会があって、そのときに見た
クマのオブジェたちについて調べていたらこの記事にたどり着きました。
とても参考になって改めてあのクマのオブジェたちが思い出深いものになりました。
SNSのmixi内で日記を書いているのですが、そこに参考リンクとして
この記事へのリンクを貼らせていただこうと思います。
クマのオブジェたち、ホントに可愛くて次はどこで出会えるのかと
ついいつもカメラを構えてキョロキョロしてしまいましたよ。
by きくねこ (2006-08-05 01:18)
◇きくねこさん◇
はじめまして。ご訪問とコメント、そして記事リンクをありがとうございます。
ちょうどいいタイミングでバンクーバーに行かれたのですね。ずいぶんたくさんの写真をお撮りになったのではないでしょうか?
それぞれ愛嬌と個性があって、どれも街になじんでいるところがすばらしいですね。写真で見ているだけでも楽しくなってきてしまいます。とはいえ、やっぱり直に見てみたいんですけど~^_^;
by チヨロギ (2006-08-05 03:13)