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憧れの「お国訛り」 [ひとりごと]

三谷幸喜さんの連載コラム「ありふれた生活」に、奥様の小林聡美さんの親戚を秋田に訪ねた時のエピソードが出ていました。あちらの方たちが頻繁に使う「すかたねえ」(Thank youの意味)をよそ者ながら連発し、大うけしたという話。「まんず」(=very much)、「びゃっこ」(=a little)もしっかり使って、一座の心をガッチリつかんだ模様。三谷さん、お見事です。

突然ですが、私は広島弁が好きです。
広島出身でもないし、広島カープやサンフレッチェ広島のファンでもない。強いて言えば一度も会ったことのない遠い親戚が誰か住んでいるはずですが、これはまったく関係ナシ。

きっかけは、ずいぶん前にイベントの仕事で広島に数日間滞在したことでした。
その時に地元の高校生・大学生の女の子たちがアルバイトに来てくれたんですが、彼女たちが使う広島弁のかわいいことったら!
私のなかではそれまで広島弁といえば、菅原文太さんの「朝日ソーラーじゃけん」(古っ!)。「喧嘩に強そうなコワイ言葉」という先入観はガラガラと崩れ去りました。

2番目にふれた魅力的な広島弁は、『発明将軍ダウンタウン』という10年ぐらい前のテレビ番組でのこと。常連だった吉田さんというおじいちゃん発明家が、そりゃあもういい味出してました。ダウンタウンの親戚か? っていうぐらい親しげにどんどん話しかけてくるのに、不思議と図々しい感じはしない。発明品はけっこう本格的で、優秀賞もとっていた気がするんですが、そんなモノはどうだっていいっていうぐらい、吉田さんのキャラクターにマッチした広島弁は最高でした。

そしてとどめを刺したのは、うちにかかってきた間違い電話です。
ちょうど近隣エリアの市外局番が新しくなった直後で、意に反して私の家に何度も間違い電話をかけてしまった広島弁のおじいさん。
「どうしたらええんじゃろうか。番号はおおとるはずなんじゃがのう……」と、途方に暮れているのがあまりに気の毒で、つい親身になってアドバイスしつつ、世間話までしてしまいました。なんだか親戚のおじいちゃんとしゃべっているみたいな気がして、心和むひとときだったなぁ。

私には郷里というものがないので、広島弁に限らず方言には憧れます。2種類の日本語を自在に操れるなんて、うらやましすぎ! それが普段の言語とかけ離れていればいるほどバイリンガル感が増してかっこいいです。

ところで、標準語の文章やウェブページをまるごと広島弁に変換してくれるページを見つけました。
http://www.aurora.dti.ne.jp/~zumi/vtatsu/
「バーチャル達川くん」ってネーミングが笑えます。ご覧になった方、右側の「ちょっとしたオマケ」もぜひクリックしてみてください。


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コメント 2

Aa

おはようさんでございますー。
私の郷里は京都なんやよね。でも「どす」とかは言わへんのよ。あれは花街言葉なんよ。京都は歴史があるせぇか、かなり階級社会でもあってなー。お商売してはるおうちとか、それぞれで結構言葉が またちごうたりするんですわ。
一番おもしろいのは学生さんの言葉やね。学生の街でもある京都には、全国各地から学生さんが集まってきやはるんやけど、みなさんそのうちに京都弁にそまらはるんよ。でもそれってなんかホンモンの京都言葉とはちごう、独特の京都弁になってんのよね。一言でいうたら、くどいっちゅーか。それぞれの方言を持ちよらはった余所さんがぎょうさん集まったあげく、共通言語としての京都弁を追求 していかはる結果、ああいう風に変に濃くならはるんやろかねー。
・・・って感じでどうですか。ちなみに私は博多弁(九州弁)が好きです。「・・しよっと?」なんて女の子に言われたら、くらくらきます。
by Aa (2005-07-08 05:46) 

チヨロギ

Aaさん、こんにちは。そうですか、京都のご出身ですか?
姉が昔、ちょっとだけ京都に住んでいた時期がありましたが、京都弁のかけらも会得しないうちに撤収してしまいました。もったいない~!
by チヨロギ (2005-07-09 11:23) 

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