ブックカバーと本屋さん：果無雑記帖：So-net blog

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ブックカバーと本屋さん　[散読記] [編集]

今朝の新聞に、「進化してますブックカバー」という記事が出ていた。

企業広告を兼ねているブックカバー、「ブラジャケ」（ブランドジャケットの略）というのが増えているそうだ。カラフルなデザインでリバーシブル、しかもカバー一体型のしおりもついている。

いままでブラジャケを出した企業はNTT、SONY、劇団四季など、約2年で44社。首都圏と関西で計106書店がブラジャケを置いていて、自由に持ち帰れるようになっているという。
全然気がつかなかったなぁ・・・って、最近大きい本屋に行っていないからしょうがないか。

もうひとつ紹介されていたのは、ダウンロードできるブックカバー。
ネットで検索してみたら、かなり充実したリンク集を見つけました。
http://camomile.main.jp/shupi/internet_resources/download_bj.htm

このサイトにも新聞にも紹介されている「福音館書店」のブックカバーは、あの「ぐりとぐら」で有名な山脇百合子さんのイラスト入り。ほんわかした動物たちが懐かしい～。

「本の雑誌社」が運営する「WEB本の雑誌」では、沢野ひとしさん作のちょっと不気味でかわいいブックカバーがダウンロードできる。

「本の雑誌」といえば、沢野ひとしさんのイラストと、なんといっても編集長・椎名誠さんである。
高校生ぐらいのころ、椎名さんのエッセイを手当たり次第に読んでいた。デビュー作の『さらば国分寺書店のオババ』は衝撃的なおもしろさだったし、『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』なんて、タイトルだけでも最高でしょ？

さらば国分寺書店のオババ

作者: 椎名誠
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 1996/08
メディア: 文庫

もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵

作者: 椎名誠
出版社/メーカー: 角川書店
発売日: 2000/04
メディア: 文庫

椎名さんの一連のエッセイと「本の雑誌」の言いたい放題な書評、彼らが本にかける異常なまでの情熱にあこがれて、「わたしも配本を手伝いたい！」と真剣に思っていた。
（「本の雑誌」は当時、人海戦術で学生の助っ人たちが書店に直接配本していたのだ。）

そんな「本の雑誌」とゆかりの深い本屋さんが、JR御茶ノ水駅の近くにある「茗渓堂書店」。
本来は山の本の専門店なんだけれど、「本の雑誌」関連書籍が充実していて、時々サイン本も置いてあった。
この本屋さんのブックカバーとしおりは、沢野ひとしさんのイラスト入りなのだ。

これ目当てに、学生のころはよく茗渓堂に通ったのだった。
もっといろいろ持っていたんだけど、どこ行っちゃったかなー。

一番左のしおりに書かれたのは母親と男の子。その横に書かれた文字は、

あなた　マコトも
一年生になりました
お元気ですか

沢野ひとし画伯、なかなか味わいがあるでしょう？

2005-10-15 02:47 nice!(2) コメント(8) トラックバック(0)
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nice! 2

リンク集参考になりました　
その内いくつかのブックカバーは使ってますが
新たなものを見つけ　これから活用したいと思います
by てつろう (2005-10-15 08:13)

ブックカバーのダウンロード、早速やってみます！
書店でブックカバーを付けてもらえると嬉しいんですが、ちょっと味気なくて・・・
by たかち (2005-10-15 17:33)

＞てつろうさん、はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
すでにお使いなんですね。わたしが知っていたのはbk1だけでした。
これを見ると書籍とまったく関係ない企業も意外に多くて、
いろいろと楽しめそうですよね♪
by チヨロギ (2005-10-15 23:57)

＞たかちさん、こんばんは。
この前ブックカバーのことでたかちさんからコメントいただいていたので、
タイミングのいい新聞記事でびっくりです。
何からプリントしようか、種類が多いので激しく迷っております(>_<)
by チヨロギ (2005-10-16 00:00)

行ってきました。
本当にすっごいいっぱいありますね！選べない～
はっ、プリンターのカラーインク足りるかな？？
嬉しい！楽しい！！
by たかち (2005-10-16 20:28)

キャラクターものからアート系まで、ほんとにいろいろあるでしょう？
わたしはさんざん悩んだ末、いまは「森永ミルクキャラメル柄」と
「モーモー柄」に心が傾いております。
モーモー柄ならカラーインクも要らないしー。（←せこいな）
by チヨロギ (2005-10-16 22:21)

どうもはじめまして。最近、お気に入りに追加してよく読ませて頂いてます。
すごく面白いです。
沢野ひとしの栞、いいですねえ。こういう「ワケアリでセツナゲ」な状況を、軽くポンと持ってきちゃうところなんか、いかにも芸風だなあ。（マコト君が気丈に振舞うのを見ると、それがかえって不憫でのお・・・うるうる（勝手に妄想））。
また楽しみにしてます。
by メイテイ (2005-10-22 10:23)

メイテイさん、はじめまして。ご訪問どうもありがとうございます。
うれしいコメントにドキドキしています・・・（ちょっと自意識過剰です）。
なんの統一性もなく好き勝手に書き散らかしておりますが、よろしかったらまたコメント残してくださいね。

沢野さんの世界、深いですよねー。特に女性のつぶやきが秀逸。
こんな小さな栞に、シリアスドラマを描き込んでしまうのですから。
（わたしも相当、妄想入ってますが。）
by チヨロギ (2005-10-22 22:34)