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ワシントン・ナショナル・ギャラリー展@国立新美術館 [TV, event, etc.]

このところ涼しい日が続いて、ちょっとお出かけ意欲が増したので、乃木坂の国立新美術館で開催されている「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」へ行ってきました。
展示されているのは、印象派とポスト印象派の作品83点。
ゆっくり観てまわってもそれほど疲れない、ほどほどの規模です。

印象派がとくに好きというわけではなかったのですが、実物を観て気持ちが変わりました。
この展示、とてもいいです!
たとえば印象派の先駆者、エドゥアール・マネの「オペラ座の仮面舞踏会」。


 (クリックで拡大します。以下同)

黒がとても艶やかで、舞踏会の喧騒の一瞬を切りとったよう。


同じくマネの「鉄道」は、チケットやチラシにも印刷されている今回の目玉のひとつ。



「鉄道」っていっても鉄道はどこにも描かれていないんだけれど、隠れたストーリーを深読みしたくなるような、不思議と惹きつけられる絵です。
マネは「牡蠣」とか「プラム酒」とか、ほかの絵もよかったー。


「印象派」のコーナーでは、カミーユ・ピサロやエドガー・ドガ、ピエール=オーギュスト・ルノワールのほか、巨匠クロード・モネの有名なこの作品も。



「日傘の女性、モネ夫人と息子」です。実物は絵の具の質感や筆遣い、塗り残しまではっきり見えるし、陽射しがほんとうにまぶしい。


女性画家メアリー・カサットは、子どもの絵がすっごくかわいいんですー。
なかでもこの「青いひじ掛け椅子の少女」はピカイチ。



ちょっと不機嫌な女の子の表情、そして椅子カバーの青のなんと美しいこと。
左のワンコとのバランスも絶妙ですよね。
カサットは版画も展示されていて、浮世絵の影響が色濃い「浴女」「入浴」がおもしろいです。


最後のコーナーは「ポスト印象派以降」ということで、ポール・セザンヌ、ポール・ゴーギャン、フィンセント・ファン・ゴッホ、ジョルジュ・スーラなどの作品が10点余り。



点描で有名なスーラの「オンフルールの灯台」。
点描とは、混ぜると色が濁ってしまう絵の具を原色のまま置くことで、鮮やかな発色を残す技法、だそうです。ただ点々で描いてるだけじゃなかったんですねー。(汗)
そういえば、三谷幸喜の「コンフィダント・絆」でスーラを演じたのは中井貴一でした。関係ない話で恐縮ですが。


会場で最後を飾るのはゴッホです。
おなじみの「自画像」も観られますが、展覧会の締めはこの作品。



ぽってり厚塗りの絵の具と大きく波打つような筆遣いで、生命力を誇示するように描かれた「薔薇」。
もともと薔薇の色はピンクだったそうですが、退色した今も充分に美しい。
グッズ売り場のポストカードでは一番人気だそうです。





今回はクリアファイルではなく、チャームを2種類購入。



左がメアリー、右がエドっていいます。
〈この絵〉〈この絵〉の中に、それぞれ描かれているワンコなんです。わかりますか?


◆◆◆


[関連URL]
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展公式HP http://www.ntv.co.jp/washington/
国立新美術館 http://www.nact.jp/
National Gallery of Art http://www.nga.gov/


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ごめんねアサガオ [ソライロアサガオ便り]

ブログ仲間のたかちさんから、2008年に初めて種を譲り受けて以来、毎年ベランダで育ててきたソライロアサガオ。
自家受粉のものをまきつづけていたためか、だんだん種ができにくくなっていました。
去年も花だけはたくさん咲いたのだけど、種はちゃんと育たなかった。
それでも今年の春、かろうじて種らしく育ったのをかき集めて、これ ↓ に種まきしました。


DAIM 種まきハウス H-2

DAIM 種まきハウス H-2

  • 出版社/メーカー: 第一ビニール
  • メディア:


ほんとはこの半分の大きさで充分だったけど、まだ朝晩が若干寒かったので、透明のフタがついているのが暖かくてよさそうだなぁと。
ゴールデンウィークが明けたころのことでした。

それから1週間経ち、2週間経っても、ポットの土には何の変化もなし。
待たされるのには毎年慣れていたとはいえ、1か月過ぎたころには、さすがに今年はダメだったかー、と思いました。
まいた種はどれも、充分成熟しているとは到底いえなかったからです。



さて、種まきから2か月後。
そろそろポットの土を捨てて片づけようと、透明のフタをカパッとあけました。
端っこからひょろっと1本、もやしみたいなものが生えている。
もしやまさかこれって・・・アサガオ発芽してたの?!

ごっめーん!! 全然気づかなかった!( ̄□ ̄;)

葉っぱのてっぺんに種の帽子をかぶったまま、茎ばかりひょろひょろと10センチぐらい伸びたアサガオに、申し訳なかったと平謝り。
速攻で植木鉢に植え替えました。

3日後。



どうにか生きているようです。よかったー!!



そして、今朝のソライロアサガオ。



本葉も無事出てきました。

これだけ遅いと、花が開くところまでたどり着けるかどうかわからないけれど。
つるが伸びて葉が茂って、やがて枯れる晩秋まで、のんびりアサガオの生長をしっかり見守っていきたいと思います。

ほんっとに、ごめんねー。


猛暑お見舞い申し上げます。 [身辺雑記]

毎日毎日、あちいですねー。
全国各地に「高温注意情報」が出ておりますが、みなさんだいじょぶですか。
鼻血出てませんか。
出てる人、首をトントンしちゃダメですよ。


人間はしおれて干からびそうな暑さなのに、草花は元気元気。
たとえばこれ。



山形の紅花です。


ひと月ほど前、新国立劇場で井上ひさしの「」を観たんですが、この芝居が山形の紅花の産地、「平畠」を舞台にしているということで、おみやげに紅花の種をもらいました。
あと、そばの種とシベールのラスクも。



山形って、ほんとにいいところですねぇ♡


で、もらった種をすべて園芸マニアな姉に託したところ、種蒔きして1週間後にはもう元気な双葉がいっぱい。



いちおう、うまく育てばこんな花が咲くはずなんですが・・・。






 ←中劇場のホワイエに飾られていた紅花です。


種を配っていた男性は、
「いまから蒔けば、ぎりぎり間に合いますよ!」
って言ってくれたんですが。
満開の紅花が見られたら、うれしいなぁ。
姉上、しかと頼みましたぞ。(←あくまで他力本願)





ところでこの庭には、最近よくかわいいお客さまが遊びに来ます。



どこかの飼い猫らしいんだけど、初対面のわたしに「ニャー」とすり寄ってくる人懐っこさ。


ごろんとひっくり返っておなか出して、警戒心ゼロ。

cat_3.jpg
カメラ目線もOK。
無理やりに見えるとしたら、それはきっと気のせいです。(=`ェ´=) ニャー


タグ:紅花

ベッジ・パードン@世田谷パブリックシアター(追記あり) [theatre]

待ちに待った「ベッジ・パードン」観劇の日。
どういうわけだか猛烈な眠気に勝てず、観客の拍手を聞いてハッと我に返りました。
しまった! 芝居の内容、ひとっつも憶えてない・・・。

・・・・

という夢を見ました。観劇の前日に。
まったくもう、いやな汗かきましたよ~(;´д`)


[data]
シス・カンパニー公演「ベッジ・パードン」
作・演出:三谷幸喜
出演:野村萬斎、深津絵里、大泉洋、浦井健治、浅野和之
公演期間:2011年6月6日(月)~7月31日(日) 世田谷パブリックシアター
上演時間:3時間5分(15分の休憩あり)



「三谷幸喜生誕50周年大感謝祭」の今年、舞台で上演される新作4本のうち3本目がこの「ベッジ・パードン」です。
作品は夏目漱石の英国留学中のエピソードをモチーフにしていて、世田谷パブリックシアター芸術監督の野村萬斎が、主人公の漱石役。
深津絵里とか大泉洋とか、周りを固めるキャストもあまりに魅力的で、チケットが取れるか心配だったのですが、先行予約で無事入手。見上げる首が痛くなるほどいい席でした。
4本目もこの調子でいきたいなぁ。

物語の舞台は、1900(明治33)年のロンドン。国費留学生として英国滞在中の夏目金之助(漱石の本名)が、新しい下宿に引っ越してきます。
そこには商社に勤める日本人のソータロー(大泉洋)も住んでいるのだけど、英語上達のためだからといって日本語を禁じられ、金之助はがっかり。
ソータローと違って英語が流暢にしゃべれず、引きこもりがちな金之助が、唯一安心して話せるのが使用人のアニー(深津絵里)。
下町生まれでコックニー訛りがきつい彼女は、"I beg your pardon?" が "bedge pardon?" に聞こえるというので、金之助は彼女に「ベッジ」というあだ名をつけ、次第に二人は親密な仲になっていきます。
ベッジの弟グリムズビー(浦井健治)も金之助を一方的に気に入るのですが、おかげで彼のとんでもない企みに金之助は巻き込まれることに・・・。

ストーリーはほろ苦いエンディングを迎えるものの、全体にはコメディな要素たっぷり。
野村萬斎の現代劇ってどうなのかなと思ったけど、ぎこちない物言いや独特の間のとり方といい、姿勢がミョーによすぎるところ(とくに首の角度)といい、英国にも英語にもなかなかなじめない金之助になりきってました。
深津絵里はもう、かーわいーい♪(デレデレ) 相変わらず声がいいんですよねー、声が。
教養はないけど真実を見通す目をもっているベッジを、愛情こまやかに演じてます。切ないです。
舞台は初見でしたが大泉洋、「笑いは任せろ」的余裕を見せつつ、ソータローの屈折した心情もよく伝わるいい演技でした。
浦井健治については、パンフレットに印象的なエピソードが。三谷さんに伝えたいことがあると、犬を主人公にした童話を書いて提出したんだそうです。彼って・・・もしかして不思議ちゃん?
そして、浅野和之さん(←突如「さん」付け)。脱帽です。
叔母との旅』で演じた10役を超えて、今回は11役に挑戦。三谷さんの並々ならぬ対抗意識を感じます。(笑)
下宿の大家さん夫婦にシェイクスピア学者、シャーロキアンにはおなじみのブラッドストリート警部、果てはビクトリア女王から飼い犬のミスター・ジャックまで、その演じ分けはお見事と言うほかありません。
彼がビクトリア朝のあらゆる英国人をたった一人で演じるのには、じつはワケがあるんですけどね。

ところで、この作品では「言葉」にまつわるコンプレックスとかアイデンティティというのがキーになっているのだけど、もうひとつ大きな役割を果たすのが「夢」。
ちなみに冒頭のわたしの「夢」は、正夢とならずにすみました。
こんなにおもしろかったら、眠たくなるわけないですもんね。
・・・でもよかったぁー(ホッ)


P1060704.jpg
 稽古風景。公演パンフレットより


[追記]
前売り券は終了していますが、当日券は全ステージ発売されるそうです。
公演日前日の電話予約方法は、↓こちら。
http://www.siscompany.com/03produce/33bedge/tojitsuken.html (シス・カンパニー)
http://setagaya-pt.jp/news/2011/05/post_163.html (世田谷パブリックシアター)



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マンゴー・オレンジ☆キウイ・バナナ [おいしいもの]

年に数回の、贅沢。
因島から、幡地縁さんのコンフィチュールが届きました。


左がマンゴーとオレンジ、右がゴールドキウイ・バナナのジャム。
色がとってもきれいで、食べちゃうのがもったいなーい。でも食べるけど。

マンゴーとオレンジのジャムは、宮崎完熟マンゴーが丸ごと1個入ってるんだとか。
濃厚な甘さの中に、ほんのり爽やかなオレンジがきいてます。
生のマンゴーはあまり好きじゃないんですが、これならいくらでもいけそう。


アイスクリームに乗せてみました。
バニラの味が強すぎて、ちょっとバランス悪いかなぁ。


だったらヨーグルトに。やっぱり合いますねー。(゚ー,゚*)
パンに塗ってもおいしいです。

ゴールドキウイとバナナのジャムは、1、2ヶ月熟成させるといいらしいので、まだあけてません。
2か月後が楽しみー♪


マンゴー・オレンジのジャムのほうは、完全受注生産だそうです。
興味のある方は、こちらへどぞ。→ http://www.hataji-oyajiclub.jp/index.php?data=./data/l2c2/


◆◆◆◆


[近況]

ひさしぶりに柴犬陸さんとお会いして、渋谷の「おまかせ亭」でランチしてきました。
グラスワインもサービスしてもらって、すっかりいい気分~♪
陸さん、いい店をご紹介いただき、ありがとうございました!



撮り忘れたけど、アンチョビ入りのパンもおいしかった。
ボリュームたっぷりながら、完食しましたv(゚ー゚)


柴犬陸さんからお土産にいただいた、ほぼ日の「手かげんしないしょうがチップ」です。
ピリッと辛くて、クセになる味。ごちそうさまでしたー☆


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