SSブログ

ロマンス@世田谷パブリックシアター [theatre]

バタバタしている間に、今日から暦は9月。
このところ、関東地方も朝晩はぐっと涼しくなりました。
とか言いつつ、まだ8月の暑いさなかの話で恐縮なんですが。
先週の水曜日、8月2度目の三茶詣でをしてまいりました。(1度目は《こちら》)

まずは、目の前にキャロットタワーが見える喫茶店でひと涼み。

外観も内装も、お店のマスターも、非常にクラシックな雰囲気。
フランボワーズのムース(写真右)も美味でございました☆

珈琲 伽羅

 

冷たいアイスオレで生き返ったところで、世田谷パブリックシアターへ。
こまつ座&シス・カンパニー公演「ロマンス」の観劇です。

[staff & cast]
作:井上ひさし
演出:栗山民也
音楽:宇野誠一郎
出演:大竹しのぶ、松たか子、段田安則、生瀬勝久、井上芳雄、木場勝己
演奏:後藤浩明

公演日程:2007年8月3日~9月30日
上演時間:3時間(1幕1時間25分、休憩15分、2幕1時間20分)
公演概要:
 http://www.komatsuza.co.jp/kouen_new/index.html (こまつ座)
 http://www.siscompany.com/03produce/18romance/ (シス・カンパニー)

 パンフレット表紙

『三人姉妹』『桜の園』などで知られるロシアの作家チェーホフの生涯を、
彼が愛した人々と絡めながら描いた作品。
妹マリヤを松たか子が、妻となる女優オリガを大竹しのぶが演じるほか、
少年から青年、壮年を経て晩年に至るチェーホフを、
4人の男優が次々とバトンタッチしながら演じていきます。
おもしろいなあと思ったのは、年代ごとに別々の俳優がチェーホフとして登場することで、
彼の持つさまざまな一面がくっきり際立ってくるということ。
「ボードビル」への強い憧れや、人々を幸せにしたいという医師としての理想、
冷静で鋭い人間観察眼、そして愛情とユーモアあふれる人柄。
そんな彼だからこそ喜劇を、とりわけボードビルを書こうとしたのだと、
この作品は語ろうとしているようです。

でも、ボードビルって何?
『大辞林』によると、
  フランスで興った歌・踊り・黙劇などが間に入る風刺的風俗劇。
  日本では歌・踊り・曲芸などを組み合わせた寄席演芸的ショーをいう。
だそうです。
ふーん。知らなかった・・・(汗)

歌や踊りを交えながらの喜劇というと、井上ひさしが書く音楽劇はまさにボードビル。
チャイコフスキーなどのメロディに日本語の詞を乗せて俳優たちが歌う劇中歌が、
すーっと違和感なく入ってきて、いつまでも耳に残ります。
今回は6人の俳優全員が複数の役をこなすんですけど、みんなさすがにうまい!
どの役もみごとにハマっていて、しかも個性がそれぞれ濃いぃんですよ。
生瀬さんなんて、青年チェーホフよりもレストラン支配人やトルストイ役のほうが強烈。
出てくるたびに大笑いでした。

そして大竹さん・・・すごいですね。
若者の同情を引いてお金を巻き上げるちゃっかり婆さんの役も痛快でしたが、
やはり晩年のチェーホフの伴侶となるオリガ役に引きこまれます。
とくに印象に残っているのは、結核で衰弱した夫と想定問答みたいなやりとりをしながら、
二人でいつまでも笑い転げているシーン。
その空間には誰一人、割り込むことができないんです。
タイトルの「ロマンス」の意味が、初めてわかったような気がしました。

それにしても、チラシで予習した内容とはちょっとばかし違っているような・・・。
まあ、結果オーライということで(笑)

 

すばる 2007年 10月号 [雑誌]

すばる 2007年 10月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/09/06
  • メディア: 雑誌


◆◆◆◆


前回同様、帰りに「パランダ」へ寄ってみたら、なんと満席。
しばらく空きそうにないというので、別の店を探しに商店街をさまようことになりました。

しばらく歩いていくと、細い路地の奥に小さな灯りが見えて、
おいでおいでをしています(ココ、勝手な妄想です)。
店名は「もっかい」。九州料理のお店のようです。

時間が遅いこともあり、壁際のテーブルを独占w

サラダ代わりに注文した有機野菜のバーニャカウダー。

バーニャカウダーというのは、オリーブオイルににんにくとアンチョビを入れて
ぐつぐつ煮立てたソースの中に、生野菜をつけて食べる料理だそうです。
オイルフォンデュみたいな感じなんですが、これがすっごくおいしいーー!
新鮮な生ナスもニンジンもキュウリも、ソースがおいしいのでどんどんいけます♪ 

 

左は特製豚角煮、右は食後のサービスのエスプレッソアイス。
白魚のポン酢や明太子おにぎりも食べましたが、どの料理も温かみを感じる味わいでした。

お店の詳細は、↓こちらのリンク先へどうぞ。

平成食材工房 もっかい


nice!(18)  コメント(33)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。