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土方歳三の手紙:「軌跡II」から [新選組つながり]

「新選組!」ファンにはうれしいニュース、「土方歳三 最期の一日」再編集版の放送が
公式ブログ「Shinsengumi Express!!」で発表されたと思ったら、
今度は山本耕史(土方歳三)副長からのメッセージ↓がアップされていました
 http://www.shinsengumi-exp.jp/2007/12/post_560b.html

先日「恐れを知らぬ~」で観たばかりの今井朋彦=徳川慶喜将軍についてのコメントもあり、
やっぱり副長も出演者のその後が気になるんだなぁと、読みながらニンマリ。

再編集版の放送は、NHK総合にて2007年12月13日(木)20:00-20:43と、
12月20日(木)20:00-20:43。
木曜時代劇の枠で、2夜に分けての放送となる模様です。
うーむ、録画予約を忘れないようにしなくては。
「再放送」ではなく「再編集」というところが気になりますが、はたして。

◆◆◆◆

せっかくの「新選組」カテゴリー記事なので、少し前に買った関連書を1冊、ご紹介したいと思います。

 

「日野の古文書を読む会」が発行した、『軌跡II』。
新選組に関係する人びとの書簡その他の史料と、専門家による解説が載っています。
2005年にまとめられて、品切れになっていたのが、このほど増刷されたもの。

たとえば、

↑は沖田総司が佐藤彦五郎あてに、山南敬助の死去を知らせた書状。
一段おきに、読み下し文が印刷されています。

真ん中あたりに「沖田総司」のサインが見えますね。

なぜか総司は山南死去の知らせを「一寸申上」ととってつけたように書き、
しかもその日付を23日→26日と誤って書いているんですが、
解説者はその理由を、以下のように推察しています。

  武士が傷ついて戦闘能力を失い、さらに忠誠を捧げる対象を失った時、
  どのような最期を迎えたらいいのか。山南の直面した課題はそのまま
  沖田のものでもあり、山南に頼まれて介錯した沖田には
  この書状を認めながらも、気持ちの整理が出来ていなかったために、
  幾つかの揺れが表われたのではないか(『軌跡II』、P.35)

うーん、深いですね。
このあと、他の隊士たちの最期にも話が広がり、なかなか興味深い内容です。

そして、こちら。

↑は土方歳三が、江戸に戻っていた近藤勇と佐藤彦五郎にあてた書簡です。

池田屋騒動で名をあげた新選組に入ろうと、多摩の門下生たちが刀も持たずにやってきて、
「近藤」「土方」となれなれしく呼ぶので、他の隊士たちにしめしがつかない。
彼らを京に遣わさないようにしてほしい――というような文面だそうです。
歳三の困り果てた顔が、目に浮かぶようですね(笑)

おもしろいのが、書の専門家から見た、歳三の筆跡をめぐる考察。
「限りなく趣味の世界の書風で、土方の持っていたある種の芸術家肌を示唆するもの」
なんだとか。
「寿命が許さば、かなりの書作を残したであろう」
とも書かれています。

俳句や和歌が趣味だったりもして、風雅な人だったんですよね、歳三さんは。

◆◆◆◆

軌跡II』は、土方歳三資料館の公式HPのオンラインショップから入手できます。
ショップURLは、こちら。→ http://toshizo.cart.fc2.com/
歳三キューピー」も、絶賛発売中でーすv(^.^)


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